Mac OS X で FLAC を ALAC に変換する

私は音楽管理はもっぱら Mac OS X の iTunes で行なっているが、iTunes はそのままでは FLAC (Free Lossless Audio Codec) ファイルを取り込むことができない1。これらの FLAC ファイルは、同じ可逆圧縮方式の ALAC (Apple Lossless Audio Codec) に変換しておけば、その音質を保持しつつ iTunes でもそのまま扱うことができる。加えて iOS との連携についても問題がない2。ということで、Mac OS X (Mountain Lion) 上で FLAC を ALAC に変換する方法をメモしておく。

FLAC2iTunes

まず FLAC2iTunes を使用してみた。使い方はとてもシンプル。変換したい FLAC ファイルをドラッグ&ドロップして、「Convert」ボタンで変換を実行する。

https://skalldan.files.wordpress.com/2012/10/wpid-flac2itunes_demo1.png

自動的に iTunes ライブラリに ALAC ファイルが取り込まれ、変換完了は通常の CD 取り込み終了時の音と同じ音で知らせてくれる。

XLD

X Lossless Decoder (XLD) でも可能だ。こちらも使い方はシンプル。「環境設定」で「出力フォーマット」(今の場合 Apple Lossless) を選択しておく。変換後 iTunes に追加するなら、「可能であれば変換後に iTunes に追加」にチェックを入れておくと良い。

https://skalldan.files.wordpress.com/2012/10/wpid-flac2itunes_demo9.png

FLAC ファイルを XLD のアイコンにドラッグ&ドロップするか、起動してファイルメニューから「開く」を選ぶとデコードが開始される。

https://skalldan.files.wordpress.com/2012/10/wpid-flac2itunes_demo10.png

XLD はコマンドラインからも利用できる。オプション -o で出力ファイル名を、オプション -f で出力ファイルのフォーマットをそれぞれ指定する。

$ xld hoge.flac -o hoge.m4a -f alac

カレントディレクトリのすべての FLAC ファイルを ALAC ファイルに変換する場合、例えば以下のように実行すればよいだろう。

$ for i in *.flac; do xld "$i" -o "`basename "$i" .flac`.m4a" -f alac; done

この XLD は Cue シートからのファイル分割にも対応している。

ffmpeg

コマンドラインツール ffmpeg を利用しても同様のことはできる。導入は MacPorts などで、

$ sudo port install ffpmeg

変換したい FLAC ファイルのあるディレクトリで、ターミナルから以下のラインを実行する。

$ for i in *.flac; do ffmpeg -i "$i" -acodec alac "`basename "$i" .flac`.m4a"; done

ハイレゾ音源の変換

FLAC2iTunes で 24bit/96kHz 等のハイレゾ音源の変換も試してみた。iTunes の楽曲情報からはうまく変換できているように見える。

https://skalldan.files.wordpress.com/2012/10/wpid-flac2itunes_demo5.png

XLD でも問題なさそうだ。

https://skalldan.files.wordpress.com/2012/10/wpid-flac2itunes_demo11.png

一方で上記の ffmpeg で変換を実行したところ、

[ipod @ 0x7ffc828f3e00] track 0: output format does not support sample rate 96000hz

といったメッセージが出てうまく変換できなかった。

コマンドラインでの方法をいくらか試行錯誤してみた結果、以下のように、一旦 wav にして afconvert で ALAC に変換する場合は一応うまくいくようだ。ただし、 実行はくれぐれも自己責任で。

#!/bin/sh

# flac to wav
for i in *.flac; do
     flac -d "$i"
done

# wav to alac
for f in *.wav; do
    afconvert -d alac "$f" "`basename "$f" .wav`.m4a";
    rm "$f"
done

ちなみに、再生ソフト Audirvana Free は 10.8 では動かない。Mountain Lion では iTunes との連携機能が強化された有料版 (Audirvana Plus) が利用できる。

https://skalldan.files.wordpress.com/2013/01/wpid-flac2itunes_demo12.png

【追記 2013/01/03】

音楽データをサーバーに保存しているなら、そのサーバーに Firefly を導入すれば、FLAC ファイルをそのまま扱うことができるようだ。

Firefly とは iTunes を代表とする DAAP-compatible な音楽プレーヤーから利用可能なメディアサーバーだが、FLAC や OGG にも対応していて、再生時に “on-the-fly” で非圧縮 WAV にトランスコードしてくれるようだ。つまり、この記事で書いたように FLAC ファイルを ALAC 等に変換することなく、サーバーには FLAC のまま保存して、iTunes 再生時に意識しなくてもその FLAC ファイルを WAV として再生できる。

私も少し試してみた。

サーバーに保存した FLAC ファイル (Media Inspector の情報):

https://skalldan.files.wordpress.com/2013/01/wpid-firefly_flac.png

iTunes から見た同じファイルの情報:

https://skalldan.files.wordpress.com/2013/01/wpid-firefly_wav.png

再生も当然問題なくできる。FLAC ファイルで音楽管理しているが iTunes も使用したい、という方はこの Firefly の導入を試してみてもよいかもしれない。

Footnotes:

1 Fluke というアプリを経由して取り込むことができるが、現在 (2012/10/16) 10.8 ではエラーがでる。

2 ただし、現在のところ iOS は 24bit 96kHz ALAC をサポートしていない。

One thought on “Mac OS X で FLAC を ALAC に変換する

  1. Pingback: Mac で FLAC を ALAC に変換する | deadwood

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s