Ubuntu で TeX Live 2011 を利用する

TeX Live 2011 の導入

先日の記事 で Ubuntu での TeX Live 2011 の導入について少しだけ触れた。そこでは sudo の secure_path に Tex Live のディレクトリを追加したことを書いたが、インストーラ (install-tl) 実行時に「create symlinks in standard directories」を選択すれば /usr/local/bin 等にシンボリックリンクが作成され、そこから TeX システムにアクセスすることができるようになり、この場合、管理者権限を要求する TeX 関連のコマンド (sudo texhash など) も実行時にフルパスで指定をしなくてもよい。また、このオプションを指定してインストールした場合 TeX Live のディレクトリを PATH, MANPATH, INFOPATH に加える必要もない。

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Mac と Ubuntu を併用する

紹介

私のメインで使用しているマシンは MacBook Pro (Early 2008) で、仮想マシン上で Windows XP を使用することもある。もう一台モバイル用として ASUS の UL20A を所有していて、これには Ubuntu 11.04 (Natty Narwhal) が入っている。Ubuntu は 10.04 (Lucid Lynx) がリリースされた頃に実用と勉強を兼ねて使い始めたのでもう一年以上経つが、特に不満なく快適に使用している。私にとってモバイルパソコンは以下のような条件を満たせば十分である。

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iPhone で Org Capture

Org-Mode の iPhone/Android クライアント MobileOrg を利用することで、ローカルシステムの Org ファイルを iPhone で確認・編集できる。また Emacs 上での Org Capture のように iPhone から簡単なメモを作成し同期することもできる。MobileOrg は Org ファイルのやり取りを行うために WebDAV サーバーか Dropbox を利用する。導入が簡単なのは後者の方で、Dropbox のアカウントをすでに取得していれば、MobileOrg 自体を App Store からダウンロードすれば使用準備は整っている。 Dropbox を利用する場合は こちらの Screencast で導入から使用方法まで簡潔にわかりやすく解説されているが、それを参考にしつつ以下に設定法と使用法をメモしておく。なお、作業環境は Mac OS X (10.6.8), iOS (4.2.1), Emacs (23.3.1), Org (7.4), MobileOrg (1.5.2) である。

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Abbreviations with LaTeX

紹介

多くの参考文献を扱う学術論文においては、本論中で参照した文献の正確な情報を論文末尾に一括して掲載するのが普通である。本論で言及されている論文が末尾の参考文献表にない、という指摘は論文諮問の場で多くの人が経験している (?!) かもしれない。参考文献に関しては BibTeX を使用していればこの心配はない。本論中で cite 等のマクロを利用して文献を引用すれば、手入力のようなミスは無く文献情報を出力してくれる。文献データベースにない資料を引用すれば LaTeX がエラーを吐く。

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Mac OS X での Emacs (2)

以前の記事 で書いた通り、私は Emacs を使い始めてから現在まで銭谷版 Carbon Emacs パーケージ を使用している。とても安定しており、複雑なフォントの設定も carbon-font.el を使用すれば手軽に理想的な設定が可能となる。Mac OS X のインプットメソッドが利用できることをはじめ、他にも dired-mode で Space キーによって Quick Look が起動したり、Ctrl + Cmd + D でアップルの辞書がポップアップで引けたり、印刷コマンド (M-x print-buffer など) で Mac のプリントダイアログが開いたり、たくさんの Mac と連携した便利な機能が利用できる。しかし、この Carbon Emacs パッケージは残念ながら 2010-01-15 版 (ver. 22.3.1) を最終版としていて、Cocoa Emacs (ver. 23) への移行は考えられていないとのことである。

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インド学仏教学における UTF-8 による TeX 文書作成 (4)

XeTeX の紹介

Jonathan Kew さんによる XeTeX とは、もともと Mac OS X 向けに開発された TeX に基づく Unicode 対応の組版システムである。現在では Windows や Linux にも移植されている。TeX の Unicode 化の試みとしては Omega (Ω) が知られているが、XeTeX はそれとは系統を異にする。従来からの TeX ユーザにとって目を引く特徴は、システム標準の TrueType や OpenType の Unicode フォントがそのまま使用できるという点だろう。コマンドラインツールの fc-list で返ってくるフォント名を、特別の設定なしに直接ソースファイルに指定することができる。現状では pTeX ほど十全な日本語組版は望めず、中国語・韓国語等のアジア言語へのサポートも十分とは言えない。

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