色々 Org Capture する

基本的な使い方

Org Capture とは Emacs Org-Mode のメモ取りツールである。起動は M-x org-capture だが、

(define-key global-map "C-cc" 'org-capture)

などの呼び出しやすいキーを適宜設定しておく。C-c C-c (org-capture-finalize) でメモを完了、C-c C-k (org-capture-kill) で破棄する (詳細は こちら)。メモ取り終了後、元のバッファの元のカーソル位置に戻る。テンプレートは例えば次のように用意する。

(setq org-capture-templates
      '(("t" "Todo" entry (file+headline "~/Dropbox/org/todo.org" "Tasks")
             "* TODO %?n %in %a")
        ("j" "Journal" entry (file+datetree "~/Dropbox/org/journal.org")
             "* %?n %Un %in %a")
        ("n" "Note" entry (file+headline "~/Dropbox/org/notes.org" "Notes")
             "* %?n %Un %i")
        ...
         ))

テンプレートの要素については Template elements を、”%a” などの意味については Template expansion をそれぞれ参照。

以上のように設定した上で、例えば C-c c n を入力すると、次のようなテンプレートが分割されたウインドウに現れる。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_note.png

適宜メモを残す。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_note_2.png

C-c C-c でメモを完了して元のバッファに戻る。

メモを検索する場合は検索したい org ファイル (notes.org など) 上で C-c / (org-sparse-tree) を実行する。Sparse tree には次のような選択肢が用意されている。

Sparse tree: [r]egexp [/]regexp [t]odo [T]odo-kwd [m]atch [p]roperty
             [d]eadlines [b]efore-date [a]fter-date

この状態で “r” (regexp) を選択すると、入力した正規表現にマッチするメモファイル内のすべての語がハイライトされる (M-x occur と同機能)。この際に、なるべくメモ全体が折りたたまれた状態を保つように、見出しやタグにヒットすれば見出しだけが、内容にヒットすれば見出しと内容が展開されて表示される。説明が難しいが実際に実行すればすぐに理解されるだろう (詳細は Sparse trees を)。

Blog 記事を Capture

思いついた内容を素早く Org Capture でメモしてそのまま blog に投稿する。設定ファイルに次のように追加しておく。なお、org2blog.el の使用を前提としている (こちらの記事 も参照)。

(setq org-capture-templates
        ...
        ("w" "Weblog" entry (file+headline "~/Dropbox/org/blog.org" "Drafts")
               "* %? n%[~/Dropbox/org/tmpl/blogtmpl.txt]")
          )

~/Dropbox/org/tmpl/blogtmpl.txt の内容は次の通り。

:PROPERTIES:
:OPTIONS:  toc:nil num:nil todo:nil pri:nil tags:nil ^:nil TeX:nil
:POST_DATE: %U
:CATEGORY: misc
:ID: 
:END:

このように設定しておいて、C-c c w を入力すると次のようにテンプレートが挿入される。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_blog.png

適宜記事の内容を入力する。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_blog_2.png

書き終わったら M-x org2blog/wp-post-subtree で記事を投稿する。見出しがそのまま記事のタイトルに、見出しのタグは記事のタグとして保存される。デフォルトでは下書きとして保存されるが、そのまま公開するには prefix を付けて実行する (C-u M-x org2blog/wp-post-subtree)。

Firefox のページを Capture

OrgMode and Firefox conversations の記事の内容にそのまま従う (こちらの記事 も参照)。

(setq org-capture-templates
        ...
        ("f" "Firefox" entry (file+datetree "~/Dropbox/org/firefox.org" "Bookmarks")
             "* %?n %(concat (jk/moz-url))n Entered on %Un")                    ;  日本語は文字化けするので URL だけ取得する。
         )

C-c c f を入力すると次のように Firefox で閲覧中のページの URL がテンプレートとして挿入される。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_firefox.png

適宜簡単な説明を残す。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_firefox_2.png

BibTeX 参考文献を Capture

Org-Mode 同梱の org-bibtex.el の機能を利用する。設定ファイルに例えば次のように書いたとする1

(setq org-capture-templates
        ...
        ("a" "Article" entry (file+headline "~/Dropbox/org/reading.org" "Articles")
             "* %An Ref. on %Un %:author [%:year]: %:titlen  
                                   In %:journal, pp. %:pages.n Comment: %?")
        ("b" "Book" entry (file+headline "~/Dropbox/org/reading.org" "Books")
               "* %An Ref. on %Un %:author [%:year]: %:titlen Comment: %?")
         )

次のような BibTeX ファイルの中で、

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_article_3.png

メモをとりたい論文 (Article, 例えば Jacques Bacot の論文) で C-c c a を入力する。次のようなテンプレートが挿入される。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_article.png

この論文についての覚書を残す。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_article_2.png

見出し部分 (Bacot 1912) はリンクになっているので、そこで Return を押すと、

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_article_3.png

というように Org Capture を実行した BibTeX ファイルの場所にジャンプする。

書籍 (Book) の場合も同様である。BibTeX ファイルのメモを取りたい書籍 (下の例では Edward Conze の The Prajñāpāramitā Literature) で C-c c b を入力する。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_book_2.png

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_book.png

論文執筆中に引用した参考文献について簡単なメモを残す場合に重宝する。

まとめ

以上の設定をすべて行ったとすると Org Capture の選択画面は次のようになる。

https://skalldan.files.wordpress.com/2011/09/wpid-org_capture_select.png

他にも “Internet Banking Receipts” や “Passwords”、”Computer Log”、”Films Seen”、”Daily Review” などいろいろとカテゴリー分けの選択肢はありそうだ。

Footnotes:

1 本当は “%A” (prompt for the description part) ではなくシンプルに “%a” (link created with org-store-link) にしたいところだが、”山田 太郎” などの日本語の著者や “de Jong” や “von Hinüber” などの名前の場合うまく引用されない (“太郎 2002” や “Jong 1961” と引用されてしまう)。しばらくは “%A” で設定しておいて、プロンプトで “山田 2002” や “de Jong 1961” などの情報を手入力することにする。

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