しばらくぶりに Debian (testing) を立ち上げると、いくつか更新がたまっていた。その中に GNOME Shell も含まれていた。Debian testing もいよいよ GNOME 3 環境へ移行する。賛否両論あるのは情報として知っていたが、GNOME Classic (fallback-mode) にも切り替えられるとのことなので導入してみた。少しずつ時間をかけて設定し馴染んできた Compiz や Cairo Dock や Conky などの自動起動を切ってログインしたのだった。
Super キー (Windows キー) でウインドウやアプリケーションをキーボードやマウスで選択するランチャ画面が現れる。「ウインドウ」ペインの中央には Exposé 風の選択画面。
左にある Dock には「お気に入り」アプリを登録しておく。
右側はワークスペースの選択。検索ワードには一応日本語も入力できるようだが、あまり操作感はよくない。
「アプリケーション」ペインでは GNOME 2 の panel でのアプリケーションメニューをアイコン付きで全画面に表示したグラフィカルな画面が現れる。
また、Alt + Tab の挙動も若干変化している。Ubuntu の Unity ですでにお馴染みだろうが、Alt + Tab で選択中のアプリケーションに複数の実行中のウインドウがある場合は、それらがそのアプリケーションの下に表示され、Alt + ` (Tab のすぐ上のキー) でそれらのウインドウが切り替えられるようになっている。
背景画像の変更などいくつかの基本的な設定は「システム設定」から行うことができるが、GNOME 2 で「外観」の設定から行えていたような font や theme や icon の変更は gnome-tweak-tool を導入し (apt-get install gnome-tweak-took)、「高度な設定のカスタマイズ」(Advanced Settings) を実行することで可能となる。
筒井康隆や星新一の小説の挿絵のような SF チックな起動画面。
もう少し細かい設定は dconf-editor から行うとよいらしい (コマンドラインからは gsettings)。Alt + F2 でのプロンプトから起動できる。
例えばキーテーマを Emacs に変更する場合、/org/gnome/desktop/applications/interface と辿り gtk-key-theme の値を Emacs に変更する。このあたりは gtk2 の gconf-editor のノウハウにほぼ通じる。
はじめは少し戸惑ったが、この記事を書きながらしばらく使用していると大分慣れてきた。動きに不安定な部分を若干残しているように感じたが、従来の Window Manager に備わった必要最小限の機能は取り込まれており、シンプルだが使用感にはほとんど不満はない、というのが GNOME Shell 一日目の感想。
GNOME 3 は「シンプルで使いやすい」をモットーとしたデスクトップ環境だが (“Made of Easy”)、ユーザーの反響は十人十色で、今のところ総じて批判的な意見の方が多いかもしれない。
ヒットラー曰く「設計者は GNOME 2 で私がお気に入りだった機能のことなんかちっとも考えてくれていない。スターリンよりたちが悪い!」(笑)